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読了:植物図鑑

2009年9月7日 コメントする

この人の作品を読んでいるとなんだか懐かしい気分になる。
なにが懐かしいかといえば、ストーリーが昔の少女マンガっぽいのである。
「昔の」と言っても漠然としている。具体的に言うと三十数年前の「りぼん」である。なぜ「りぼん」かと言えば、そのころ僕は毎月欠かさず「りぼん」を読んでいたのである。
作者も書いているとおり、始まりは「落ちモノ」。「少女が空から降ってくる」みたいに、突然行き倒れの「いい男」を拾うのである。そしてそいつがすばらしくよくできたヤツなのである。家事全般をこなし、節約家で、そして休日には主人公を外に連れ出して「雑草という名の草はない」なんていいながら道草を摘み、魔法のように美味しい料理を作るのである。そしてとても主人公を大切にしてくれて、あまりに大切にしてくれるが故に主人公は悶々と贅沢な悩みにひたり、いつかいなくなってしまうのではと不安に思うのである。そしてそして。。。
きっとこんな感じのマンガを読んだことのある人はいるでしょう?
こう書いてみると古いとかつまらないとかけなしているように見えるかもしれないけど、なかなか面白いし、僕はこの手の話は結構好きなのである。
恋愛部分はまあある程度想像がつくと思うけど、この小説のよさは「植物図鑑」の部分なのである。道草料理がまた美味そうなのだ。「植物に名前があること」への素直な感動がいいのだ。

別れる男に、花の名を一つは教えておきなさい。花は毎年必ず咲きます。

と、川端康成が言ったそうだ。ふうん。

植物図鑑

植物図鑑
フリーター、家を買う。 宵山万華鏡 三匹のおっさん レインツリーの国 (新潮文庫 あ 62-1) 図書館戦争LOVE&WAR 4 (花とゆめCOMICS)
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読了:図書館革命

2008年10月28日 コメントする
日曜の夜に読み始めた4冊目。この勢い、スピードは自分のなかでもなかなかだと思う(^^;
月曜のお昼休みと、遅く帰ってからの数時間で完読。とても満足して眠ることが出来た。
図書館xxはこれで一応完結だ。主人公が初めてひとりで戦う。こいつも成長したなあと思ってしまう。
4巻目の冒頭にはちょっと都合が良すぎる展開がある。当初の予定を変えて少々慌ててストーリーを組み立てたように見える。たぶんここをもう少しそれらしくすると、もう一冊くらいになったかもしれないなんて思ったりする。
物語の中心にいる「図書特殊部隊」(+柴崎)にとても愛着を持ってしまった。まるでひとりひとりの顔が思い浮かぶような感じ。それだけ生き生き しているのだ。恋愛小説として納まるところに納まったエンディングもまたいい。いろんな意味で硬軟のバランスがとれている不思議な小説だと思う。
もう少しこの世界観に浸っていたいような気がするので、 ベタ甘といわれるスピンアウト版2冊を読んでその甘さに悶絶してみることに決めた。本屋に行く暇を作らなきゃなあ。。。

図書館革命
有川 浩

図書館革命
図書館危機 図書館内乱 別冊図書館戦争 1 (1) 図書館戦争 別冊図書館戦争 2 (2)
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読了:図書館危機

2008年10月28日 コメントする
「図書館内乱」を土日の二日に分けて読み終わって、すぐに3冊目のこの本にとりかかった。
 内乱、危機と主人公の成長にしたがってよりシビアな戦いに赴くことになる。醜い人間の心が自分の中にも存在することに気づいて傷つき、それだから人を信じることもできるという感性。これが僕にはとてもグッと来た。
僕は涙腺がゆるいほうだから、ここまでの3冊では必ず一箇所や二箇所うるうるしながら読むシーンがあった。まあそんなことはよくあることなのだ が、この作品の場合そのわけは作者の書き方の特徴にある。各キャラクターの視点にちょこちょこ切り替わるのである。これは読者を混乱させる部分もあるよう な気がするが、たぶん作者がその人物の気持ちになりきって書き進めているのだろう。逆に言うと複数いるキャラクターは作者の分身なのだ。だから読んでいる 僕もそのままそれぞれのキャラクターに感情移入してしまって思わず泣けてきてしまったりするのだ。
とてもきれいなばかりではない自分の心。だけどきれいなものを信じたい自分の心。
シビアな状況のなかで、それぞれに結びついていく心たち。ひねくれモノばかりだがどいつもこいつも愛おしい。このように人を描けるところが作者の素敵なところで、僕はそんなところにグッとくるのだと思う。
結局日曜日の夜にはこの本も読み終わって、4冊目に手をつけてしまったのだった。

図書館危機
有川 浩

図書館危機
図書館内乱 図書館革命 図書館戦争 別冊図書館戦争 1 (1) 別冊図書館戦争 2 (2)
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読了:図書館内乱

2008年10月28日 コメントする
「図書館戦争」を読み終わったので、早速この間の土曜日に書店に行って本編の残り三冊を買ってきた。
で、 夕方から読み始めて深夜まで読み、日曜の朝起きて本を開いて午後には読み終わってしまったというくらいはまっている。
読み進むほどに作者は肝が据わっていると感じる。
普通なら取り上げにくいテーマを真正面から捉えてそれを問題化しないように書くのには、かなり周到な準備と決意がいるはずだ。この作者にはそういう根性があるのだな。
言論とか表現の自由と言葉狩り、検閲といったシビアな問題をきちんと洞察し、それをさらに個人と社会の問題とからめて描くのは並大抵のことでは ない。感性だけではない努力をそこに感じる。そして、そういうシビアな問題と並行して描かれる恋愛模様が、読む側を疲れさせないようにバランスしている。
描かれる世界は少々突拍子もないし、とてもリアルとは言えないが、作者が持つ危機感がうまく伝わってくる。しかし娯楽作品としてのポジションははずさない。こういう書き方が出来る人はあまりいないのではないか。
というわけで、すぐに3巻目に入ってしまうのだった。

図書館内乱
有川 浩

図書館内乱
図書館危機 図書館革命 図書館戦争 別冊図書館戦争 1 (1) 別冊図書館戦争 2 (2)
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読了:図書館戦争

2008年10月24日 コメントする
この本を知ったのはずいぶん前の「本の雑誌」でのこと。面白そうだなあと思いつつも、図書館とミリタリーというあまりにもオタクちっくな組み合 わせにほんのちょっと抵抗があった。分厚いハードカバーなのもなかなか購入に踏み切れない理由だったと思う。だって、重いんだもの。
しかし、この間テレビで著者の有川浩を見かけたときに、一緒に見ていた上の子が読んでみたいと言い出したので、ここぞとばかりに購入に踏み切った。
結構厚い本だから当分持つだろうと思ったら、読み始めた翌日の夜には読み終わってしまった。
基本的にラブコメなのだが、僕は十代の頃に「りぼん」愛読者であったのでこの手の話は結構好きなのである。ミリタリーで味付けしてはあるものの、そっちは変にのめりこんだ表現がほとんどない。それよりも図書館偏愛がともいうべき立場が強力だ。そう。本が好きなだけではなくて、とにかく図書館が 大好きなのであろう。その気持ちは小学校に入学してすぐに市立図書館の貸し出し登録をして以来毎日のように通っていたという経歴を持つ僕にもとてもよくわかる。今でも図書館の中で働く人々に興味があるし、なによりぎっちりならんだ書架の間を歩いて目に付いた本を立ち読みしたり、気に入ったら閲覧室のテーブルに座ってメモをとりながら本を読みつつ二時方向ひとつおいたテーブルの背筋を伸ばして本を読む美しい(と思われる)女性の後姿を見るのがなかなか良いと思ったりする僕なのである。そんな愛着を、図書隊防衛員というハードな人々で表現する。これは面白くないわけがない(力みすぎ)。
と、いうわけで、シリーズの次の巻を買いに行かねばならないのである。

図書館戦争
有川 浩

図書館戦争
図書館内乱 図書館危機 図書館革命 別冊図書館戦争 1 (1) 別冊図書館戦争 2 (2)
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読了:阪急電車

2008年10月21日 4件のコメント

しばらく仕事で遅くに帰ってくる日々が続いていて、本を買う気力がなかった。休日に本屋には行くのだが、頭の中に疲労感があるようで、何を見てもピンとこない。一回り歩くとどっと疲れてしまう感じだった。それでもふと仕事で必要な本があって、それを目的に本屋に行ったら、急にいろいろな本が目に入るようになって、結局目的の本は買わずにこの「阪急電車」をはじめとした4冊の本をまとめて買って、それらの本を一気に読んでいるところだ。

だいぶ前から「図書館戦争」が気になっていた。だけど、どうも電撃系には気後れみたいなものがあって、なかなか手をつけられなかった。
少し前、夜中にテレビを見ていたら、有川浩が出て話していた。それで初めてこの作者が女性であることを知った。そうしたら急に本屋で平積みになったこの本のことを思い出したのだ。この本のカバーの女性的なイメージと一気に結びついたのだろう。

で、この「阪急電車」。とてもよかった。最初に「図書館戦争」を知ってしまったから、どこか近づきがたい感じがあったのだが、この作品は僕の一種の偏見を払拭してくれたと思う。変な言い方だが、こんな作品を書く人なら安心。と言う感じ。これで安心して「図書館戦争」に突入することができる。

たった15分の電車のそれぞれの駅でつながっていく人と人の物語。
読み終わったら阪急今津線の沿線に住みたくなってしまった。

阪急電車
有川 浩

阪急電車
ラブコメ今昔 クジラの彼 レインツリーの国 別冊図書館戦争 2 (2) 海の底
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